片耳だけピアスを開けていたら「レズビアンやゲイの象徴」という話を聞いたことがあると思います。
私も、子供の頃に友達に「片耳だけ開けてるとゲイらしい!」という噂を聞いて、ピアスをつけている世の男性たちの耳をじっと見たことがありました(笑)
その頃はまだ自分がレズビアンだという自覚はなく、ただの興味でした。
しかし実際、自分がレズビアンとして生きて来た中で、片耳のピアスがどうのとかを意識したことは無いですし、出会ったレズビアンの人たちは片耳ピアスではなかったです。
じゃあ、あの都市伝説ってなんだったの?と、今頃ふと思いました。
片耳ピアスがなぜゲイの象徴、レズビアンの象徴と呼ばれるようになったのか、由来を調べてみました。
【片耳ピアスの意味】ゲイ・レズビアン説のおさらい
【男性】左耳だけの片耳ピアスの意味
男性が左耳だけにピアスをしている場合の意味としては「勇気と誇りを持ってあなたを守る」という意味があるとされています。
男性性の象徴や意味を持っているとされていたようです。
【男性】右耳だけの片耳ピアスの意味
一方で、男性が右耳だけにピアスをしていた場合は、右耳と反対の意味を持っています。
右耳は守られる側の象徴とされていました。
守られる男性→女性性が強い男性→ゲイ、という風に昔は考えられていたようです。
【女性】左耳だけの片耳ピアスの意味
女性が左耳だけにピアスをしていた場合でも男性の時と同じような意味になります。
左耳のピアスは、強さや守る側を意味しています。
守る側の強い女性→男性性が強い女性→レズビアンと考えられていたみたいです。(浅はかですね)
【女性】右耳だけの片耳ピアスの意味
女性が右耳だけピアスをしていた場合は、「優しさや守られる成人女性」という意味があるようです。
片耳ピアスの都市伝説は中世ヨーロッパの文化に由来している
左耳にピアスをしていると「強さ」「誇り」「男性性」「守る側」などの意味、右耳にピアスをしていると「優しさ」「成人女性」「守られる側」などの意味があることがわかりました。
では、その話がどこから来たのか、由来は何なのかというと中世ヨーロッパにあります。
昔は、片耳だけにピアスをするものだったそうです。
男性が、一対のピアスを愛した女性に片方だけを贈り、2人でひとつという意味を込めて片方ずつ身に付けたそうです。
今で言う「お揃いのアクセ」や「ニコイチコーデ」みたいなものです。昔もあったんですね。人類はどれだけ文明が進化してもやることはあんまり変わらない。笑
【おまけ】ピアスに関する都市伝説
ピアスの穴から白い糸
昔、親や友人から「ピアス開けたら耳から白い糸が出て来てそれを引っ張ると失明する」と言われたことがありませんか?
耳から出ていた白い糸は、実は視神経だった!とか、脳幹神経の一部を引っ張り出してしまった!など。
それから都市伝説では、白い糸を引っ張って失明した女性の霊がピアスをしている人の耳をかじる「かじり女」などの派生の物語も存在しているようです。
耳から白い糸は、実際は耳たぶに視神経や脳幹神経は通っていないので、失明するなど障害が残るようなことはありえません。
耳を削ぎ落としたことで有名なゴッホは失明しませんでした。それが答えです。
子供の頃は本気で信じていたので怖かったですが、大人になってからこの白い糸について考えると、何だか拍子抜けしてしまいますね。
現代では片耳ピアスはレズビアンを見分ける要素にはならない
「片耳ピアスはゲイやレズビアンのサインだ」と言われていましたが、それは中世ヨーロッパ時代の話。
現代ではピアスはファッションとして身に付けている人が大半で、その都市伝説すら知らない人も増えて来ています。
片耳ピアスだけでは、ゲイやレズビアンを見分ける要素にはならず、ただのファッションとして見た方がいいでしょう。