生まれた時の身体の性別と自分が認識している性別に違和感があるトランスジェンダー。
一方、性同一性障害も身体と心の性別の不一致感に悩んでいる人たちです。
しかし、トランスジェンダーの人たちがみんな性同一性障害の診断を受けるわけではありません。
この記事では、トランスジェンダーと性同一性障害の違いを紹介します。
トランスジェンダーと性同一性障害の違いは?
トランスジェンダーとは?
トランスジェンダーとは、生まれた時の身体の性別と心の性別が一致しない人の事です。
トランスジェンダーの人たちの中には、大きく分けて4種類の人がいます。(一例のためこれに当てはまらない人もいます)
①「FtM」…身体は女性だけど心は男性
②「MtF」…身体は男性だけど心は女性
③「Xジェンダー」…心の性別が男性でも女性でもない、または男性でもあり女性でもある
④「性同一性障害」…身体と心の性別が一致せず医療機関から診断を受けている
①〜④の総称を「トランスジェンダー」という言葉で表現します。
医療機関の診断を受けてはじめて「性同一性障害」となる
トランスジェンダーの人の中で、医療機関を受診した場合の特定の診断名が「性同一性障害」です。
トランスジェンダーの人でも、性別がしっくりこないものの日常生活に困難がない人もいます。
一方で、学校や職場などで身体の性別の通りである事を求められ、日常生活が困難になってしまう人もいます。
中には、医療機関を受診したくても親族に気付かれるのを恐れるなどの理由から受診しない人・できない場合もあるでしょう。
性同一性障害の診断を受けるメリット
二人以上の医師から性同一性障害の診断を受ける事で、性別適合手術を受けられるようになります。
そして、性別適合手術を受けることで戸籍の変更も可能になります。
※性同一性障害の診断に関する詳しいガイドラインは「こちら」の精神医学雑誌をご覧ください。
性同一性障害の診断を受けるデメリット
自分の性のあり方に対して「病気ではない」と考えていたとしても、「性同一性障害」という診断名を与えられてしまいます。
医療機関を受診する=病気であるという考えや、診断を受けた事によって障害であるという考えが生まれてしまう可能性があります。
トランスジェンダーと性同一性障害の違いは「医師の診断を受けているか」だった
トランスジェンダーと性同一性障害の違いを紹介しました。
トランスジェンダーの人が、専門の医療機関を受診して診断を受けた場合の診断名が「性同一性障害」でした。
医療機関で診断を受ける事で、性適合手術が受けられるようになったり戸籍の変更が可能になったりする反面、自らの性自認を病気や障害のような扱いを受けてしまうという新たな悩みが生まれることもあるようです。
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