小学校5年生のころ、露出狂と出会った。
その時の話は家族にも、友達にもしたことがない。
なぜだかわからないけれど、何故か誰にも言ってはいけない気がした。
男の顔は覚えていない。
少し小太りで息遣いがめちゃくちゃ荒かったことだけは覚えてる。
「おじさんおしっこしたいねんけど、誰かきたら恥ずかしいから見張ってて」
私は、おしっこなら仕方ないか…と思ってうなずいた。
今となっては何が仕方ないのかわからないが、何かが仕方なかったらしい。
そして、団地の階段で放尿するおじさん。
こんなところで…いいのかなあ…なんて思いながらおじさんの放尿シーンを見ていた私。
露出狂大歓喜。
兄や姉の部屋にあった漫画で見たのとは違って、とても赤黒くてグロテスクだった。
初めて見る男性のモノにグロさを感じながらも、これは大きいのかそれとも普通なのかわからずただただ眺めていた。
今思い返すと、フルおっきしてたと思う。
やたら長い放尿も説明がつく。
男の人はアソコが元気だとおしっこしにくいらしく、時間がかかるそうだ。
(今調べた)
そうして、小学5年生の少女は男を知ったのだった…。
(見せられただけで触られたりはしてない)
「ありがとうな!」
そう大きくお礼を言って、おじさんは去って行った。
露出狂との遭遇後に少女に起こった変化
露出狂と遭遇してからというもの、男の人を見るとあの時目にしたちんこを自動的に思い出すようになった。
友達のパパに挨拶された時、学校の先生が話してる時、クラスの男子が騒いでいる時。
「この人たち、みんなアレがついてるんや…」
なんて考えていました。
別に、だからと言って男性を拒絶したり、心に傷を負った!もう見たくない!なんて思ったりはしなかった。
でも、よく考えると地味に傷ついていたのかもしれないなって、今となっては思う。
次回:私がビアンになるまで【ようちゃん編】出会い
私がビアンになるまで【ようちゃん編】出会い - 男の知らない世界