勝手にようちゃんと別れる期日を決めた私は、どこかスッキリしていた。
モヤモヤしていた気持ちは晴れ、純粋にようちゃんとの時間を楽しむことができた。
メールの返信は内容を小分けにして回数を増やしたら怒られなくなった。
内容よりも頻度だという事に気が付いた。
それからは喧嘩も減った。
そして、決めた期日がやって来た。
高校3年の夏が終わり部活を引退した私は、ようちゃんに別れを告げる事にした。
いつかはどちらからか、終わらせなければならない。
だから今。
きっといつかこの選択がお互いの為になると信じて。
決心をして、ようちゃんに別れを告げた。
別れを告げたものの話を聞いてもらえない
ようちゃんに思い切って、本当に思っている事を言った。
いつもは「これを言うとどう思うかな」とか「めんどくさくなったら嫌だな」とか色々考えて呑み込んでいることも多い。
口論になると、論理的に話すようちゃんがいつも勝つし
感情的に話す私は途中でわけがわからなくなって思考停止する。
だからあまり本心を口にすることはなかった。
でももう別れるんだなと思うと言えた。
…言えたけど、
いつも言わないので血迷っているか混乱している(?)と思われたようで、まともに取り合ってもらえなかった。
「別れたい」と口にするのは勇気が必要だったし、決意も必要だった。
それをへし折られた気分だった。
心に負担をかけてでも、2人のことだからちゃんと話し合わないといけないと思って何度も話してみたものの、うやむやにされ続けた。
こんなに伝えようとしているのに
話合おうともしてくれない事に
悲しくなった。
そして、話し合うという事を
諦めてしまった私は
強行手段に出るのだった…。
次回:私がビアンになるまで【ようちゃん編】強行手段
私がビアンになるまで【ようちゃん編】強行突破 - 男の知らない世界