すべてのレズビアンが、生まれた時から「自分はレズビアンだ!」と自覚しているわけではありません。
子供から大人へと成長して行く過程で気づく人もいますし、大人になってしばらくしてから、もしかして…?と思い始める人もいます。
私も初めからレズビアンという自覚があったわけではありません。
この記事は、私が生きてきた中でどのようにしてレズビアンだという性自認が芽生えたのかを伝えたくて漫画にしました。
こういう人もいるんだよ、っていうくらいでいいので知って欲しいなと思います。
多分長くなると思いますが、文字より漫画の方が読みやすいと思うのでお付き合いいただければ幸いです。
キスという単語も知らなかった幼少期に起こっていたこと
幼稚園のとき、なおちゃんというすごく仲のいい友達がいました。
何をするにも二人いっしょ。
遊ぶのも、幼稚園の行事も、家に帰ってもお互いの家を行ったり来たりしてあそびました。
なおちゃんはとても可愛い子で、子役モデルでもできるんじゃないかなってくらい美人でした。
絵に描いたようなザ・女の子!って感じ。
家もお金持ちで、上品で、私は普通の家庭の普通の子供だったので、子供ながらに羨ましかった記憶があります。
子供の頃の記憶はあんまり覚えていないけれど、3つくらい残っている記憶のうちのひとつが今思い出しても衝撃的。
幼稚園の誰もいない教室で、なおちゃんに「ねえねえ、ベロ出して」と言われて、何も考えずに舌を出す私。
そこに自分の舌を重ねるなおちゃん。
何をしているのか全くわからなかった。
なおちゃんが何を考えているかもわからなかった。
ただ、ぬるぬるした感覚と微妙にうごめく舌の感覚に「なんだこれ」と思っていました。
嫌だとか、気持ち悪いとかそういう感情は全くなかった。
もしかしたら、私のレズビアンの始まりはこの体験だったのかもしれないし、違うかもしれない。
女の子の絵をかくことが好きだった
私は、幼稚園からずっと絵を描くことが好きでした。
使い終わったカレンダーをもらって、裏にでっかくお絵かきをしたりしていました。
幼稚園の子の描く絵って、だいたい女の子が多いですよね。
これは別にどうということはないと思います。
ただ私は、裸の女の子の絵を描くのも好きでした。
子供ながらに親に見られてはいけないと思っていたので、チラシの裏とかに描いては、誰かに見られる前に捨てていました。
なぜ「裸の女の子」なのかは自分でも分かりませんでした。
服を着た女の子を描くよりも裸の女の子を描く方が満足感が得られました。
ある日、漫画を見ながら練習しようと思って姉や兄の部屋を漁っていると(ごめんなさい)初めて見る漫画がありました。
本棚にない、見たことがない漫画を見つけて、姉も兄も「私に意地悪して自分だけ楽しもうと思ってる!ずるい!」と思った私。
兄も姉もいない間に拝借して読んでみると・・・・
兄の部屋の漫画は、女の子と男の人がエッチなことをしているやつでした。
姉の引き出しに入っていた漫画は、女の子みたいな男の子(しばらく男だと気がつかなかった)とかっこいい男の人がエッチなことをしているやつでした。
こうして私は、小学生の頃からエッチな漫画を読んでいました。
まじでごめんなさい。
次の話:「小学生編」
私がビアンになるまで【小学生編】作りものの初恋 - 男の知らない世界