優柔不断のチキボン君と話していても何も決まらないので、とりあえず歩きながら店を探すことに。
多分決まらないだろうなと思ったけれど、本当に決まらなかった。
三条京阪と祇園四条の間を1時間くらいかけて1往復した。
途中、突然肩を抱かれ引き寄せられた。
ただでさえムカついてたのに触られてムカついたし、
コケそうになったので2倍ムカついた。
「は!?何??」
とキレ気味で問いかけたら、
「女の子が車道側歩くの危ないから」
は???
ガードレールあるし。
むしろいきなり引っ張るお前の方が危ないで。
なんの雑誌読んだか知らんけどな、
そういうのはさりげなくやるのが鉄則やし、
全てにおいて(ただしイケメンに限る)っていう副音声が入ってる。
副音声は雑誌に書いてなかったんか。
そんなことよりご飯のお店探してくれ。
流石にもう疲れたので目についたサイゼに入ろうと言うと
「え、サイゼがいいん?」だと。
突っ込みどころが多すぎてしんどい
着席早々メニューを奪われる私。
…あ、1人で見るんですね。
別にいいけど。
意地悪されてるのではないかと錯覚する。…え?錯覚ですよね?
サイゼに来たらだいたいドリアと辛味チキンを頼むのでまあそれでいいやと思いながら、チキボン君が決まるのをまつ。
待つ。
待つこと10分程度。
初対面であんまり催促しない方がいいと思って黙って待ってたけど、流石に長いので声をかける。
いちいち返答がムカつく。
ドリンクバーを付けるかですら悩む。
そして続かない会話。
本当に私とご飯行きたいと思ってたのかな?と不安になる。
1時間半ほど、なんとか言葉を拾って会話を続けつつそろそろ水分もお腹に入らないしお会計をすることに。
2人でトータル1000円くらいだったのに割り勘。
私がもし彼女にしたい子とサイゼに来てたら確実に奢る金額。
500円すら奢る価値も無いってことですかね。
それならそれでいいんです。
1時間半も頑張って会話続けた私ばかみたいだな。
帰りたいならそう言ってくれたらいいのに。
サイゼを出たらまた、どこ行く何するタイムが始まる。
相手も特に乗り気じゃないみたいだし、私も特に彼とは時間を過ごしたくない。
帰るんかな?と思い駅に向かって歩いていたのに、「あっちも行ってみよう」とめちゃくちゃ入り組んだ路地裏に。
民家なんですけど。
何を探してるんや?と疑問を抱きつつ再び1時間歩く。
足が痛い。
このまま歩いていても何も見つかる気がしないので「帰る」と言った。
足も心も限界。
駅でバイバイして解放。
…かと思いきや。
地獄はまだ続く。
次回:私がビアンになるまで【童貞デート編】苦痛の延長戦
私がビアンになるまで【童貞デート編】苦痛の延長戦 - 男の知らない世界