ようちゃんと一緒にいることが増えた。
学校の帰りも一緒、家にもよく遊びにいく。
電話もする。メールもする。
週1のペースで泊まりに行く。
べったりでした。
私の母は「何かおかしいのでは?」と思っていたようで、何度か「遊びに行き過ぎじゃないの」とか「ずっと一緒にいすぎて変」と言われていました。
その時は、母に対して「何言ってるんだろ?」と思っていたのですが、母の予感は当たる。
初キスと初体験
いつもどおり泊まりに行った日。
映画を見ながら寝ようとしていたら突然、ようちゃんにキスをされた。
私は映画が見たかったのでちょっと迷惑だった。
でも、キスをするのはドキドキした。
ドキドキしたのに、「キスくらいで固まってる」と笑われた。
キスくらい…?
私はキスくらい、なんて思ってなかったから何だか少しもやもやした。
ひとしきり笑ったあと、ようちゃんはさっさと寝てしまった。
私は、ようちゃんがどういうつもりでキスをしてきたかわからなかった。
あーあ、初めてだったのにな…。
漫画みたいな恋は現実では起こらないことを知った。
でもよく考えたら、別に初めてのキスではなかった。
(私がビアンになるまで①参照)
私がビアンになるまで - 男の知らない世界
じゃあもうこれ以降はどんなキスも初めてにはなり得なくて、そう考えたらもうどうでもよくなった。
キスをしておいて呑気に隣で寝ているようちゃんの寝顔を見ると、なんだか馬鹿らしくなってしまった。
一度、まあいっかと思ったら、次にキスをされても拒む理由もなく。
そうしてようちゃんとは、ズルズルとキスをする仲になってしまった。
そしてついに
キスだけでなく……
下着の中にまで伸びる指先。
胸を触られ、下も触られ。
これが私の初体験(?)でした。
余談ですが、挿入までしてなくても初体験って呼ぶのかな?ってこの時ずっと考えていました。
初めて自分以外の人に触られたら初体験なのかな。
それだったら初体験だけど、挿入までを初体験と呼ぶのならこれは初体験じゃないし…。
性ってのは難しい。
次回:私がビアンになるまで【ようちゃん編】嫉妬
私がビアンになるまで【ようちゃん編】嫉妬 - 男の知らない世界